せかいのものさし

アスパルテーム(別名L―α―アスパルチル―L―フェニルアラニンメチルエステル)

指定添加物・番号 15・Aspartame (L-α-Aspartyl-L-phenylalanine Methyl Ester)・E951

世界規制ポイント 10点

IARC2B +2、規制判断 +2、ヒトの研究 +4、動物・細胞の実験 +2

計算式はこちらで公開しています。表示には量が書かれないため、量は計算に入りません。

各国の扱い

日本EU米国中国韓国タイ
○○○○○○
  • 日本:許可(指定添加物:国が指定)
  • 米国:FDA「食品添加物等一覧」に収載(FLAVOR ENHANCER)

○=その国の許可リストに載っている ×=その国が禁止・取消・削除した(明確な措置あり) −=その国のリストに見当たらない(禁止という意味ではありません) /=その国では別の制度で扱うため照合の対象外

IARC(国際がん研究機関)の分類:2B(発がん性がある可能性)(Aspartame)

研究の報告

【規制判断】IARCがグループ2B(ヒトに対して発がん性がある可能性)に分類

発がん性・IARC・2023-07・確度:確定・出典

【ヒト観察研究】フランスの10.3万人。多く摂る人のがんリスクは、アスパルテーム1.15倍、アセスルファムK 1.13倍、人工甘味料全体で乳がん1.22倍

がん・Debras et al., PLOS Medicine・2022-03・確度:確定・出典

【ヒト観察研究】同じ10.3万人で、人工甘味料全体の脳血管疾患1.18倍、アスパルテームで1.17倍

脳卒中など脳血管疾患・Debras et al., BMJ・2022-09・確度:確定・出典

【ヒト観察研究】米国の女性3.1万人。人工甘味料を最も多く摂る群は最も少ない群よりうつが1.26倍、人工甘味料入り飲料で1.37倍

うつ・Samuthpongtorn et al., JAMA Network Open・2023-09・確度:確定・出典

【ヒト観察研究】ブラジルの1.28万人を8年追跡。60歳未満で最も多く摂る群は言語の流暢さと総合的な認知機能の低下が速かった(効果は小さい)

認知機能の低下・Neurology・2025-09・確度:確定・出典

【動物実験】ラットに胎児期から自然死まで飼料2000ppmを与えた群で、悪性腫瘍とリンパ腫・白血病が有意に増えた(ラマツィーニ研究所)

リンパ腫・白血病・Soffritti et al., Environ Health Perspect・2007・確度:確定・出典

【動物実験】マウスに米国の1日最大許容量の8〜15%相当を飲ませると不安様行動が出て、雄の子と孫の2世代にも現れた

不安(世代を超えて)・Jones et al., PNAS・2022-12・確度:確定・出典

【動物実験】0.15%でマウスとサルのインスリンが上昇し、動脈硬化を起こしやすいマウスでプラークが悪化

動脈硬化の悪化・Cell Metabolism(中国の研究グループ)・2025-05・確度:確定・出典

【動物実験+ヒト小規模試験】腸内細菌を介して血糖を処理する力が落ちた

耐糖能異常・Suez et al., Nature・2014-09・確度:確定・出典

影響の分類ごとの、確かめられた最も強い証拠の種類

  • 発がん性:規制当局
  • 神経・行動・発達障害:ヒト観察
  • うつ・不安:ヒト観察
  • 内分泌・代謝:動物
  • 心臓・血管:ヒト観察

研究されている分野(論文の数)

論文の数は「研究されている」ことを示すだけで、影響が確かめられたという意味ではありません(名前が一般的な物質は関係のない論文も含みます)。

  • 発がん性:120件
  • 遺伝毒性:34件
  • 神経・行動・発達障害:75件
  • うつ・不安:33件
  • 生殖・胎児発達:52件
  • 腸内細菌・腸炎症:45件
  • 内分泌・代謝:90件
  • アレルギー・過敏症:14件
  • 肝臓・腎臓・酸化ストレス:81件
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日本のリストの出典:食品衛生法施行規則 別表第一(e-Gov法令検索、令和8年4月1日施行版)。診断ではありません。体調の判断は医師に相談してください。