せかいのものさし

植物油脂(精製油全般)

植物油・油脂(参考)・番号 O1・Refined vegetable oils

各国の扱い

参考として載せている物質で、各国の比較はありません。

海外の規制措置:米FDA/農林水産省:使用禁止(2018-06)

研究の報告

【規制判断】IARCがグループ2A(ヒトに対しておそらく発がん性がある)に分類。EUは植物油で1,000µg/kg、乳児用調製乳で粉末50µg/kgの上限を設定

発がん性・IARC 第77巻/EU規則2020/1322・2000/2020-09・確度:確定・出典

【規制当局の調査】市販の食用油147点で、3-MCPDエステルはパーム油平均3.5mg/kg・こめ油最大7.3mg/kg、グリシドールエステルはこめ油平均1.5mg/kg。日本には基準値がなく事業者の自主低減に任されており、農水省は一部食品で更なる低減が必要と判断

日本の含有実態・農林水産省・2024-12・確度:確定・出典

【規制判断(ラットの腎毒性が根拠)】EFSAが耐容一日摂取量を2µg/kgに設定。EUは植物油に1,250〜2,500µg/kg、乳児用調製乳(粉末)に80µg/kgの上限

腎臓への影響・EFSA/EU規則2024/1003・2018-01/2024・確度:確定・出典

【規制判断(観察研究に基づく)】摂取が多いと全死亡+34%、冠動脈疾患死亡+28%。工業的トランス脂肪酸による死亡は世界で年27.8万人超。WHOは各国に上限設定か部分水素添加油の禁止を勧告

死亡・心疾患・WHO・現行版・確度:確定・出典

【規制判断】米FDAが「一般に安全と認められる」扱いを取り消し、2018年6月18日から食品への添加を禁止。日本には表示義務も基準値もない(日本人の平均摂取は総エネルギーの約0.3%)

使用禁止・米FDA/農林水産省・2018-06・確度:確定・出典

【規制判断】IARCグループ2A。EFSAは食事からの摂取量で発がんの懸念があると判断(遺伝毒性のある発がん物質)

発がん性・IARC 第60巻/EFSA・1994/2015-06・確度:確定・出典

【規制判断】EUの残留上限は油1kgあたり1mg。EFSAは2024年に再評価が必要とし、評価中(食品経由の健康被害の事例は未確認)

神経毒性の懸念・再評価中・EFSA・2024・確度:確定・出典

【ヒト介入試験(未発表データの再解析)】ミネソタ冠動脈実験: コレステロールは下がったが、30mg/dL下がるごとに死亡リスク22%増。シドニー食事心臓研究: 介入群の全死亡1.62倍。一方、観察研究のメタ解析(Circulation 2014)は逆に心疾患15%減と報告しており、結論は割れている

心疾患による死亡・全死亡の増加・Ramsden et al., BMJ・2016-04/2013-02・確度:確定・出典

【動物実験】5回・10回加熱したパーム油・大豆油を餌に15%混ぜて24週間与えたラットで血圧が上昇(加熱していない油では上昇なし)

血圧上昇・Jaarin et al., Clinics・2011-12・確度:確定・出典

【細胞外の消化モデル実験】190℃で劣化させたヒマワリ油の毒性アルデヒドが、消化後も吸収されうる形で残った(ヒトでの影響は未確認)

吸収されうる毒性アルデヒド・Goicoechea et al., J Agric Food Chem・2008-09・確度:確定・出典

影響の分類ごとの、確かめられた最も強い証拠の種類

  • 発がん性:規制当局
  • 神経・行動・発達障害:規制当局
  • 心臓・血管:規制当局
  • 肝臓・腎臓・酸化ストレス:規制当局

日本のリストの出典:参考。診断ではありません。体調の判断は医師に相談してください。